今、私たちにできること
メッセージカレンダーによる次世代に向けての活動
私たちの宝もの、自然と未来を担う世界の子どもたちに。
カレンダーをはじめ、パンフレットや冊子、パッケージまで、私たちボンズ企画がこれまで手がけてきた仕事のほとんどは「紙」で何かを表現したものです。紙がなければ、人類は文字も絵も写真も、このように後世に伝えていくことはできませんでした。
毎日さまざまな紙に触れていると、紙の素晴らしさ、便利さをいつも思い知らされます。
そして、紙の原料となる木々、そして木々が育つ林や森へと思いが広がっていくうちに、自然の力を信じ、自然を守っていくことこそが、豊かな未来と文化の継承に結びつくのだという気持ちが強まりました。
いま地球上の森林は、温暖化や干ばつ、大気汚染、違法伐採など、さまざまな問題にさらされています。環境に関係されているお客さまとの対話を通じて、環境の身近さと大切さ、次世代への教育の必要性に気づきました。
私たちの宝ものである自然と未来を担う世界の子どもたちに思いを馳せながら、このカレンダーを通じて、皆さまと共に考えていきたいと思います。
私たちは事業と社会貢献活動をもってSDGsの実現をめざします。
必要な例として、森の土壌から流れ出した栄養分が川へと流れ、それらが生物やプランクトンの餌となり、さらに海へとたどり着き、魚や貝を育てる…
そんな森・川・海の有機的なつながりのように、企業活動においても、常に人と社会、環境とのつながりながら進めていきます。
自然は全てが繋がり、成り立っている。
未来に必要な自然を守るのは私たちに課せられた使命です。
森の恵みから生まれる命。
日本は国土の約7割が森林におおわれている世界有数の森林国で、古くから森と深くかかわりあって生活してきました。土砂災害を防いで地下水を蓄えてくれる水源の森として、また多様な生き物や植物を育んでくれる母なる森として、身近な森林を上手に利用してきました。今日では、森の木々がCO2を吸収・貯蔵して地球温暖化の防止に貢献してくれることも、とても重要視されるようになっています。
森・川・海のエコシステム。
私たちは、森は森、川は川と、つい個別に考えてしまいがちです。実際は、森の土壌から流れ出した栄養分が川へと流れ込んで、川の生き物やプランクトンの餌となり、さらにそれらが海へとたどり着き、魚や貝を育てています。これが山・川・海が一体となった食物連鎖構造です。豊かできれいな海を守ろうと、沿岸部の漁師たちが率先して、上流の里山の整備や植林に取り組む動きもあります。
よく手入れのされた明るい森。
人の手が一度入った森林は、そのまま放置しておくと荒れ果ててきます。不要な木を間引く間伐や枝払いをしないと森は暗くなり、特定の樹種や草木だけが茂る、貧相で単純な森になってしまいます。若い成長期にある木ほどCO2をよく吸収してくれます。しかし、成熟した老齢木を放置して新たに苗木を植えないのは、地球温暖化防止の観点からも望ましくありません。伐採後に放棄された人工林は土壌の流出を招き、土砂災害や川の汚染を引き起こします。逆に、間伐や下草刈りを施してよく手入れされた森は、太陽の光が地面にまで届き、さまざまな木々や草花が生えて、獣や鳥、虫たちも数多く現われます。生物多様性に満ちた森からは豊かな栄養分が川へと流れ出し、魚類を育てます。
私たちにいまできること。
日本の自然を健全な状態に保ち、持続可能な資源としていくためには、もっと多くの人に森の現状を知ってもらうことです。森の恵みを積極的に活用していくことも効果的でしょう。たとえば、いま日本では、木材を国産材に置き換えています。できるところから始めていけば、成熟した木々の伐採も進み、跡地に苗木を植えることができるようになります。地球の環境を守るために、いますぐできることは何か、森を見つめながら考えてみませんか。